こしきの…今日 ✽島の名前の由来・・・・✽
- koshikino-yado
- 2018年11月29日
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「甑(こしき)」とは、穀粒などを蒸す器のことで、古くは鉢形などの土製容器の底に穴が開いている形式のものが、しだいに木製の物に変わり現在の「せいろ」と呼ばれている現在の箱形、円筒形になったものです。

太陽が海から出て海に入るこの島を「五色島(ごしきじま)」とよんだという言い伝え以外にも、江戸時代の「三国名勝図会(さんごくめいしょうずえ)」には『上甑の東西へ潮の通う海門あり、串瀬戸という。その内に甑形の巨岩あり、島民是れを甑大明神と称す。甑島の名はこれによりて得たりぞと。』とあります。

『薩隅日地理算考』などにも串瀬戸の甑形の大岩を神籠岩として崇め、またそこに諸々の奇跡を見て、大明神として祭り、ついには甑という島名になったとする説から来ていると言われています。

上甑島と中甑島を結ぶ甑大明神橋の上から、甑島神社の御神体として祀られている甑形の岩を見る事が出来ます。また、観光船「かのこ」に乗船すると大岩を身近に見ることもできますので、島の名前の由来となっている岩の迫力には圧倒されること間違いなしです。