こしきの…今日 ✽二つの港に守られて・・・・✽
- koshikino-yado
- 2018年12月3日
- 読了時間: 1分
里には本土と島を結ぶフェリー・高速船が接岸する東港と台風時に避難港としても利用
される西港が整備されていますが、驚くことに2つの港の距離は直線で約300~400
m位しか離れていません。


港を隔てているのがトンボロ地形(陸繋砂州)で、この上に人家が建っていますが、集落
を挟むように整備されている西港側は12月~2月にかけて北西の季節風が吹き込み、港
の沖合は荒れ模様となり船を出せない日が多くなりますが、東港は砂州と山並みが風を遮
って海上は穏やで、キビナゴ漁の漁船は島影となる東港側の沖合での漁が行えます。2つ
の港のお陰で島の生活も大きな恩恵を受けているのです。

東港の奥には、石積の堤防が残る船溜まりがあります。小型船の係留だけでなく、台風
時には避難場所となり船主には無くてはならない港となっています。また、この付近には
薩摩藩時代に異国船改めの役所「津口番所」があった場所で、その当時薩摩藩内に24箇
所の津口番所があり、甑島では里・中甑・手打にあり重要な港となっていたようです。